大阪対がん協会 会長
今岡真義
最近のがん治療は、一大変革ともいえる著しい進歩を示している状況です。
大阪府のがん治療成績も、ワーストワンという汚名を既に返上し進歩の一途を辿っています。しかし、二人に一人はがんに罹り、三人に一人ががんで死亡しているのが現状です。医療は、「医学の社会的適応」といわれ、がん医療も優れたがん研究をすばやく臨牀の現場に応用し、がん患者の益に供していただきたく願うものです。
大阪対がん協会は約半世紀に亘りがん撲滅、優れたがん診療・ケアの速やかな提供等を願って、がんの基礎研究とその臨床応用への研究に助成金を贈呈してきました。一方、がんの早期発見へのがん診療推進や講演などを支援してがんに関する情報を提供するなど、がんに対し幅広い活動を実施してまいりました。
とくに、がん研究への助成金贈呈は他に類を見ない当大阪対がん協会の特色であり、「ガン研究助成奨励金」受領者の約70%の方々が医学部・医科大学の教授や病院長となられて指導的立場で活躍なさっておられます。最近は、塩野義製薬のご厚意により、この研究助成金贈呈を看護師、技師、薬剤師等によるがん研究にまで広げることができ、大阪府のがん診療・ケアのレベルが著しく向上してきたことが感じられます。
ただ、大阪対がん協会の活動は心ある皆様のご寄付に依っているものでありますが、最近の不景気を反映する世情にてはご寄付も著しく減少し、大阪対がん協会の活動に大きな支障をきたしております。
何卒、皆様方からの絶大なるご支援をお願いするものです。
《今岡真義会長の略歴》 |
大阪府病院協会会長、NTT西日本大阪病院長。大阪大学医学部卒。大阪府立成人病センターで第1外科部長、外科系診療局長、病院長を歴任、2004年4月に総長、08年4月から名誉総長。大阪対がん協会で1988年から評議員、2004年5月から会長・理事。 |