医療系国家資格をお持ちの方へ

がんサバイバーのこころの声

がんの知識のある指導者がいてくれたことは心丈夫でした

K.Z.さん 卵巣がん:StageⅢ
現在は、一連の治療を終了し経過観察中。

そもそもダンスなど身体を動かすことが好きで、手術前もよく運動していましたが、手術後、筋力の低下や身体のだるさを自覚し、運動の必要性を再認識したので、入院中にYouTubeを参考に太極拳を始めました。
その時、他の患者たちに「何してるの?」と言われることもありましたが、身体を動かすことで少しずつ力が入るようになっていきました。退院後は病院で紹介された運動支援施設に通っていましたが、現在は次のステップに進むためにヨガ教室やダンス教室に通っています。
「手術後は、運動をすることで体力をつけることができました。病気と向き合う上でも身体を動かしていくことが大切だと思っています。やはり、運動を始めたときは不安もありましたが、その場所にがんの知識のある指導者がいてくれたことで心丈夫でした。」

元気マラソンチーム2022
元気マラソンチーム2022

がんのことを勉強している人がその施設にいれば、必要なことが聞けるので良いのではないかと

H.O.さん 胆のうがん:StageⅣ
現在は、自由診療で抗がん剤投与を継続中。

複数の本を読んで、がん治療中の運動の必要性を認識しました。毎朝、ウォーキングやストレッチなどの有酸素運動を継続しています。運動をしていると治療と向き合っていく上での体力作りになります。
最近では、気候も良くなり体調も良いので、早歩きやスロージョグを始めようかと考えています。   筋肉をつけることで体温も上がるので、身体にも良いと思っています。
「以前、某施設の看護師さんに運動をしても良いかと尋ねた際に、制限もしないし、推奨もしないと言われたことがありました。もしがんのことを勉強している人がそのような施設にいれば、必要なことが聞けるので良いのではないかと思っています。」

大阪城公園「つながって歩こう会」
大阪城公園「つながって歩こう会」

患者支援活動

がん患者やその家族を取り巻く環境は日々変化しています。その背景として「がんと向き合う患者人口の増加」をあげることができますが、国民の2人に1人の割合で生涯のうちに1度はがんと診断されると言われ、新たにがんと診断を受けているのは年間102万人にものぼっています。
ある調査では、がんと診断されたときの「がんの治療法や病院に関する情報源」は、家族や身近な人となっています。つまり、どれほどの身近に専門的な知識があるかどうかが、がん患者にとっての安心に繋がっています。
わたしたちは、必要とする支援を最適な状態で提供できる環境が重要であると、考えています。

手でつくったハート