看護週間セミナー(2012年5月12日)開催報告

セミナー「検診でがんに喝!」
看護師2人が乳がん体験話す

 看護週間中の5月12日(土)、セミナー「検診でがんに喝!」が大阪市天王寺区烏ケ辻1丁目の大阪府看護協会・桃谷センターで開かれた。大阪対がん協会が主催、大阪府看護協会が共催し、乳がんの手術を経験した看護師の体験談を通してがんを考えるという趣旨で、看護師や看護学生、一般の方に広く参加を呼びかけた。

会場写真

 第一部は「自己検診で見つけて乳がんに喝」と題して石神昌枝さん(島田病院看護部長)が講演。「看護の日」で乳房触診練習器に触ったことがきっかけで乳がんを見つけたことや手術、放射線治療を経て3カ月で好きなゴルフができるほど回復したことなどを話した。第二部は「治療に負けずがんに喝」と題して星田朋子さん(辻本病院看護部長)が講演。7年前に進行した乳がんが見つかり、手術と入院治療を経て職場復帰まで約80日かかったこと、闘病中は周囲の何気ない一言が心の支えになったことなどを話した。第三部の質疑応答では、講師2人と乳がん看護認定看護師の渋谷和代さん(大阪府立成人病センター)が回答者となり、会場からの質問に答えた。

 司会は患者団体代表の辻恵美子さんが務めた。堀正二・大阪対がん協会副会長が開会あいさつでナイチンゲールの業績を紹介、豊田百合子・大阪府看護協会会長は閉会あいさつで「勇気を持ってがんの体験を語ってくださった看護部長のお二人には、これからも情報発信を期待したい」と締めくくった。

 参加者は申し込みのあった一般の方に加え、看護学校の生徒たちがクラス単位で参加したこともあり、会場の研修室(約120席)は満席となった。

 

 

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